犬のしつけ(散歩時)

犬のしつけ 散歩に連れ出す

子犬が初めて家にやってきて、散歩に連れ出そうとしても、外に出るのを怖がって玄関から出てくれないということがよくあります。子犬が玄関で立ち止まっているときに、飼い主も一緒になって立ち止まってしまってはよくありません。飼い主が動かないと子犬は余計に動こうとはしないからです。

 

玄関の同じ場所で止まってしまうなら、立ち止まる場所の手前からリードをうまくコントロールして、いつも立ち止まる場所を一気に通過させてしまうのがコツです。その場所を通過できたら、子犬をたくさん褒めてあげて、子犬と一緒に喜んでやることが重要です。立ち止まってしまうからといって、無理やり力づくで子犬を引っ張り出すのはよくありません。リードを使うタイミングを練習してください。

 

一家の主(例えば、お父さん)以外の家族の命令を聞かない場合、犬は家の中でお父さん以外の人間を自分より格下の立場だと思ってしまうことがあります。たとえお父さんよりも犬と接する時間が長かったり、いつも食事をあげているからといって、犬があなたを上の立場だと認識しているとは限らないのです。

 

家族の命令も聞くように犬をしつけるには、まず家族と犬との関係を改善して、上下関係を明確に悟らせる必要があります。一家の主(お父さん)ではない家族とも新しい関係を築いて、犬の頭の中にある家族内の順位を変えていけません。犬をしつけるには時間と根気強さが必要になります。

犬のしつけ 散歩の途中

犬は臭いのするものに非常に敏感ですので、散歩させているときに拾い食いをすることはよくあります。この頃は、落ちている食べ物の中に金属片などの異物が混入されていて犬が被害にあうケースも多いため、被害にあわないためにも、飼い主としては、拾い食いをさせないという犬のしつけは不可欠です。

 

活発で好奇心の強い犬ほど拾い食いする機会が多くなります。犬がすでに口に入れてしまったものを無理やり取り上げて叱っても、効果はありません。拾い食いのしつけでは、犬が落ちているものを口に入れようと行動する前に注意を与えることが重要です。

 

しつけの手順としては、まず、散歩中にわざと食べ物を落として、落としたもののそばをリードをつけて歩きます。犬が落ちているものに興味を示したときに「だめ!」と注意してください。飼い主は、常に犬の動きに集中して「だめ!」と言うタイミングをつかんで下さい。つまり、犬が食べ物に近づこうとしたその瞬間に「だめ!」と言ってリードを強く引いて方向転換して、飼い主は、落ちている食べ物を、遠くに蹴るなどして犬の口に入れないようにします。犬が興味を示さなくなるまで、このしつけは根気強く繰り返し行うことが大切です。